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臨新 大学生


「あああああああああ!!!」

コンピューター室で臨也が大声を上げた。救いは臨也含め四人しかいない事と、このコンピューター室が人が余り訪れない校舎の隅にあるという事だ。臨也は顔を赤くしながら古いノートパソコンを軽く叩いていた。臨也の横で作業していた門田が「どうしたんだ」と聞くと、臨也は救いを求めるように門田を見つめる。そして「パソコンがフリーズした・・・」と、頭を抱えるのは放課後過ぎの事であった。

今日出された課題は、静雄が属する工学部のパソコンでの図面の完成であり、ちょうど臨也も調べ物があるのでという事でコンピューター室に来た。ちなみに自分のパソコン使えばという新羅の正しい言葉を無視して。門田は「まあ、パソコン古いしんなに開いてたらそうなるわ」余程重要な奴だったのか、ふらふらとしながらフリーズしたままのパソコンを強制シャットダウンさせ、横のパソコンに移った。そんな時、後ろのプリンターで新羅の声が響いて向くと、静雄も新羅も固まっている。門田は溜息を吐きながら「どうした」と尋ねると静雄が「プリンターがフリーズした」と涙声を隠しきれない状態で、門田はプリントアウトした紙が少し出ている状態のぷりんたーを見て「まあこれ古いからな」と言った。すると臨也は眉を顰めながら「教授を訴えてやる!」と勢い良く立ちあがりコンピューター室を出て行く。「あ、臨也待って」そう言うと臨也はその場にピタと止まり、門田はガッツポーズをして新羅を見ると笑顔で「僕も行くよ」と臨也の腕を掴んだ。門田はおいおい、と冷や汗を流しながら静雄とついて行った。

「教授、コンピューター室のパソコン全部古いですから新しくしてください」「いや・・・そんなこと」「教授、分かりますか。教授の授業している時に各場所でパソコンがフリーズしてしまうんですよ」「・・・・分かった。考えてみよう」

「うまくいったの?」「超ちょろい」「いや臨也、俺達明日の課題どうすんだよ」「!」「考えてから言えよな」「とりあえず君達は僕等の家で課題やったら?プリンターあるし」「それだよ新羅!」「おお!ナイス!」「いやそれも考えたら分かんだろ・・・」コンピューター室の前で屯う四人は、キャンパスからの丸見えで笑われていたのを知りはしなかった。



次の日、ご機嫌な様子の臨也に新羅が「どうしたのさ」と聞くと臨也は笑顔で「パソコン変わってた」「早っ!じぇバンニが一日でやってくれました」「というか買ったのあるみたいなんだけど設置しなかっただけだってさ」「うわ酷い」そんな会話をしながら、工学部のコラムを読んでいると臨也が飲んでいたコーヒーを吹き出した。「ん、どしたの」「や、シズちゃんの課題あるんじゃん。あれってクラスの代表決める奴らしくってさシズちゃんに決まったみたいだよ」「え?君のもそうじゃなかった?」「え?」新羅が文学部のコラムを渡すと臨也がコラムを見て震えだした。「ふふ、学年代表おめでとう」と新羅が払いを堪えながら言った。「ちょ、まじで」「そこに書いてる通り、文集に提示される見たいだから。色んな人の評価と一緒に」「ちょっと待って。君は?」「僕?僕はもうやったよそれ。代表だし」「だから俺達最近歩いてると注目されるのね」「京平は法学部だから代表とかないんだよね」「ほんと専攻多いし面倒くさい大学だな」「言わないで」

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