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忍足めも


/忍足にとって、跡部と言う男は自分の心臓を無神経で貪る男、だった。
 ∟「忍足」そう呼べば、あいつが嫌そうな顔をして、こっちに振り向き、「なんやねん」と決まった台詞を言う。それが、日常というものだ。
/岳人←忍足←滋郎--俺は、忍足の、ああいう目を見るのが大嫌いだ。
/「何がセックスレスやねん、万年発情期」「うるさいわ!」謙侑
/忍足はゆっくりと日吉に近づいて、そのまだ成長途中のあどけない顔をした日吉の顔を、これでもかというくらいに、勢いよくそして限りなく強く、日吉の頬をぶん殴った。
/テノールが響く。正確には、テノールなのに少し高めのファルセットが耳に届く。その声はあまりにも甘美だ。砂糖菓子を溶かしたような、声。それが息切れだと気付いた時には、世界はもう一変してしまった。
 恋を、した。     日忍
/ジロー、ええかげんにせんか。苛立ちが混ざった声は、あくまで起きていない振りをする滋郎には、その言葉は明らかに陳腐でつまらない。「ジロー、チューしてまうぞ」「・・・・」「起きてんねんやろ」「・・・・」「跡部に寝取られてくるわ」「待ったぁ!」すかさず置き上がった滋郎は、ゼィと息を切らしている。「不倫か!不倫か忍足!」「まだ寝取られて無いし不倫ちゃうわ!・・・暴君はこっちから願い下げやけど、まあそこの元ヤンは俺にとって必要やな」「・・・!忍足!」「ただし寝た振りしたのは如何せん腹立ったから謝ってくれる?」

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