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  <title>小説用</title>
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  <description>まんま</description>
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    <title>１年間構想</title>
    <description>
    <![CDATA[一年間～おおざっぱまとめ～<br />
※基本的にデートは選択肢ばっかり<br />
※ショッピングとかは後々<br />
<br />
４月　(16日きっと木曜日)<br />
入学式(本番の時点で終了)<br />
４馬鹿の最初の選択肢<br />
(出会うのは4月中旬予定)<br />
・放課後変えるのがメインだけど、好感度が☆１個は埋まってないと十中八九断られる<br />
<br />
5月<br />
・ゲーセンとか(選択肢)<br />
・ショッピングとか(選択肢)<br />
・ボウリングとか(選択肢)<br />
・部活とか(選択肢)<br />
・他の市のデートスポット解禁(遊園地)<br />
(とりあえず好感度をあげる感じ。キャラに見合った場所に行く)<br />
デートはまだ学校終わりとかしか無理で、他は断られる<br />
<br />
６月<br />
・バイト？みたいなのを始めれたら始める<br />
・勉強<br />
・部活<br />
デートなど遊びに行くのはテストが近いので控えるのが◎(ジルド・アルフは特に控える)<br />
でもデートの誘いは7月の後半なら今のうちに誘う<br />
<br />
7月<br />
・テスト(全体のパラメーターとかで決めたいけど、無理そうなら 150位以下)<br />
・デートは公園、水族館<br />
・好感度があれば花火デート有？<br />
・海デートは親密以上<br />
<br />
8月<br />
・この頃くらいには親密の☆半分ぐらいいってたらいいな&hellip;<br />
・他の市のデートスポット解禁(プール、動物園)<br />
・勉強<br />
・部活<br />
・下校<br />
・フリマイベ<br />
<br />
9月<br />
ここらへんに来ると選択肢がいっぱい出る<br />
・カラオケとか開始(いけたら)<br />
・ショッピング<br />
・ゲーセンとかそこらへんが　ダーツ　解禁<br />
<br />
10月<br />
・自分たちの寮部屋に誘われるとか<br />
・デートに誘えたら誘う<br />
・ここらへんで、一番のパラメーターの相手から下校に誘われる<br />
・喫茶店開始<br />
<br />
11月<br />
・文化祭準備をして成功させたらおｋ<br />
・他の市のデートスポット解禁(博物館)<br />
・公園とか]]>
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    <category>未選択</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%EF%BC%91%E5%B9%B4%E9%96%93%E6%A7%8B%E6%83%B3</link>
    <pubDate>Thu, 27 Feb 2014 19:20:26 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>bsr</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
ヒィ、と引き攣った声を出す政宗を、幸村は目を伏せながら見詰める。政宗殿、と言う言葉を言うだけで喉がからからになった。政宗は顔を覆う様に腕を顔に貼り付け、渋めの紺の着物が白い肌を際立たせた。<br />
「政宗殿、朝餉の準備が整っております」<br />
「Shut up、何処かに行け、ひ、近寄るなッ」<br />
怯えて体を震わせながら、より奥に下がろうと忙しなく手を動かす。そこに好敵手だった面影など無い。幸村はより眉を下げて、申し訳御座いませぬ、と頭を下げた。<br />
「後で、女中を向かわせます故、今日こそは箸をお付け下さい」<br />
一礼して襖を閉めると、影が安堵を付いたのを見て、幸村は歯を食い縛った。門廊を歩いていると、後ろに気配が生まれたので、直ぐ様後方を見る。佐助、呟けば下げていた頭を上げた。<br />
「あの男は、まだ？」<br />
「&hellip;ああ。俺だけ避けているようだ」<br />
がっくりと肩を落とした幸村を宥めるように、柔らかく微笑んだ佐助は、また頭を下げ、失礼、と言いながら闇に埋もれる。幸村は気を付けてな、と天井に目を細めると、返事をするようにそこから気配が消えて、幸村は前を向いた。<br />
<br />
佐助は、政宗の部屋の襖を開け、盛大な溜息を吐く。いい加減にしろ、と小さく口を動かした。<br />
「竜、お前はいつまで旦那を気にかけさせる。刀を振るった時期に比べて、旦那はアンタが居る所為で身動きが出来なくなっている。お人好しに寄生して楽しいかい。伊達軍に死んだと朗報されて、帰る場所もない」<br />
佐助は手にクナイを持ちながら見下した。薄暗い部屋ではより雰囲気を醸し出している。<br />
「右目も旦那が殺した今、アンタは価値すらない。旦那の槍で体に穴を開けられた時、そのまま死ねば良かったんだ。それとも、いっそこの場で殺してやろうか」<br />
低い声は、滲み出る殺気を溢れさせた。ピリピリと痛むような視線の中、政宗は、口に弧を描いた。<br />
「そうだな、今すぐ殺せよ。それで楽になれるなら、死んでもいい」<br />
佐助はその言葉に、持っていたクナイを畳に投げた。嘲笑したまま佐助は踵を返した。<br />
「&hellip;殺してなんかあげないよ。アンタは死ぬまで、ここで鳥みたいに閉じ込められてたらいい。竜の血を浴びたら、俺だって毒で死ぬね、きっと。まあでも、舌を噛み切るのも手だと思うけど。って、聞いてないし」<br />
政宗の体が力無く倒れる。口から滲み出る血に、佐助は瞠目して笑う。<br />
「駄目だよ、アンタはどんな事をしても死ぬ事は出来ない」<br />
だって、もう死んだも同然でしょ。<br />
]]>
    </description>
    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/bsr_206</link>
    <pubDate>Wed, 18 Apr 2012 13:12:14 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>bsr</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
「お前は実に馬鹿だな」<br />
等と言ったので、三成はぎりと歯を食い縛って、艶のある黒髪を揺らす政宗を睥睨する。まるで言葉に反論するかのようにきつく睨んだので、政宗はまいった、と言うように肩を竦めた。<br />
三成は直ぐに視線を反らし一点を見詰める。政宗はそれを視線で追いながら、救えない奴だと思った。三成は、ある日を境にまるで狂ったように、襖の奥に閉じ籠った。筋肉はあるが細い腕を、まるで骨に皮膚がついたようにしたのは、紛れもなくこいつ自身だ。（それが報いになる訳ではないのに）政宗はそう思いながら、木の壁に腕組みをして凭れかかる。<br />
「早々に出て行け。貴様が居ては気が散る」<br />
（それは、この部屋が愛の巣であるから？）政宗は苦笑した。鼻に付く腐臭、蛆が飛び出ているそれは、もう形を留めていない。在るのは毛くらいだろうか。<br />
三成はそれを盲目的に、じいと見詰める。政宗はぼりぼりと頭を掻いて、溜息を吐いた。<br />
「石田三成、現実を見ろよ。家康は死んだ」<br id="NINJASELECTIONID" style="clear: both" />
その箱に入った家康の首も、きっと死んでいるよ。三成はそれさえも聞いていないようだった。家康が死んでから六年経っているというのに。]]>
    </description>
    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/bsr_205</link>
    <pubDate>Wed, 18 Apr 2012 05:13:06 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>bsr</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
政宗は、日曜の日差しの中で、んー、と背を伸ばした。現代の日差しは、昔のギラギラとした光を薄くしていた。それとも、政宗の胸に抱いていた野心が昔の太陽をあそこまでの熱にしていたのだろうか。なんて、馬鹿な事を考えた。<br />
記憶が戻ったのは、八歳の頃だった。ふとした拍子に思い出して、嬉しくて仕方が無い時に、大事な右目であり家臣が居ない事に気づいたのだ。それから、一五年時が過ぎ、二十歳になると共に、政宗は妻を娶った。<br />
妻は前の正室に良く似た、長い黒髪の女性だった。妻は美しい女性であったし、料理上手とまではいかないが、お菓子作りに長けていた。その文、政宗は料理が上手になったし、内心で怖がりながらも南蛮の料理を食べていたりと、平凡な生活を送った。あの時代に平凡、否、平和な幸せなどある事はない。だから、新鮮な気持ちで居るけれど、後ろめたさは存在して、酷く、心が疲弊していた。<br />
そんな政宗を見兼ねた妻は、友人の所に泊まりに行くと言ったので、見送りに玄関に立つ。<br />
「じゃあ、行ってくる」<br />
「おう、じゃあな。気ぃつけてな、いってらっしゃい」<br />
妻は幸せそうに微笑んで、背中を向ける。政宗が一人になる事が好きだと、薄々感じていたのだろう。申し分ない妻に思わず口角が上がった。<br />
政宗は、小腹が空いた、と冷蔵庫を覗き込む。あるのは野菜と、妻が作っていてくれたのだろう炒飯が置いてあった。置き手紙には、晩御飯、とでかでかと書かれていて、思わず苦笑する。空いている腹を騙してソファに横になる。そして、ゆっくり瞼を閉じる。思い浮かぶのは、二十年経っても会えていない、大事な男だ。元気にしているのか、ばかりが気になっていた。<br />
<br />
<br />
* * *<br />
<br />
小十郎という男は、まるで父のようだった。峻厳の眼差しをしながら、戒めるように諫言を吐き出す男であった。だからその分、あんな世で背中を安心して預けられたのであろう。小十郎が「政宗様」と名前を呼べば、身を強張らせて説教を聞いた、安堵もした。胸を撫で下ろすような低い声は、いつも憤慨する政宗を止めるに役立つ。本人は、気付いていないようだったが。<br />
現世の自分は、姿こそ伊達政宗の面影を残していても、ちゃんと両目は残っていたし、声は前よりほんの少し高くなった。そんな俺が、政宗だと分かるのか。答えは否だ。政宗は必死に考える。幸福になれば、年を取ればどんどん無くなっていく記憶を、終わらしたくなどない。<br />
そんな事を考えていたら、腹に思わぬ衝撃が襲い、う、と嗚咽を漏らした。<br />
「父上」<br />
「忠宗か、お前重くなったな」<br />
まだ年の行かない子供が、ぷう、と頬に空気を溜めた。黒髪に釣り目の所は思わず笑ってしまう程、そっくりで。政宗の昔の次男のように名前を付けていても、顔に関しては、梵天丸を沸騰される顔つきだ。<br />
「父上」<br />
「忠宗、何処でそんなのを覚えてきたんだ？」<br />
「&hellip;テレビだよ、お父さん。あのね、お母さんいないけど、公園行きたいな」<br />
「公園、か。久しぶりだし、行くか」<br />
息子の脇を掴み、ソファから降ろして頭を撫でる。公園とはいっても、歩いて数分の距離だ。上着を着る必要はないと思い、財布と家の鍵を持って外へ出た。<br />
<br />
肌寒い風が、四月の始まりを告げていた。息子の手を引きながら、コンクリートの上を歩く。携帯でも持ってこればよかったが、昔の名残なのか、機械音痴な政宗は使い慣れていなかった。別に、いいか。そう思いながら歩き公園付近に行けば手を振り払ってブランコに走る息子を見て微笑んで、ゆっくりと下を向いた。すれば、息子の、わっ、という言葉が耳に届いて、急いで顔をあげた。男が息子の頭を撫でて微笑んでいる。ああ。ああ、お前は。<br />
「こじゅ、うろ、う」<br />
喉から手が出るような、甘美な響きだった。男は、頬に傷など無かったけれど、こちらを見て優しく微笑んでいた。口から声を出さず、政宗様、と口を動かす。抱きしめたい事を堪えて、走って近寄った。息子は小十郎をじいと見つめて、時に政宗を見た。<br />
「お久しぶりです、政宗様」<br />
「ああ、見ない内に、お前老けたな、」<br />
「それはお互い様でしょうぞ」<br />
息子の背中をぽんぽんと叩き、ブランコに指を指すと、満開の笑顔でそっちに向かって行く。その様子を見ながら、ベンチに腰掛ける。<br />
「小十郎、」<br />
「ここに居ります。&hellip;&hellip;お会いしとう御座いました」<br />
政宗は言葉を出せないまま涙をぐっと堪える。平和な世になったけれど、物足りなかった。ようやく胸の蟠りが消えたけれど、頭を過るのは、前世の事ばかり。<br />
「政宗様。私は政宗様が此方に居る事を知っていました」<br />
「は、」<br />
「けれどその時では無いと思い、避けて居りました。会社の地位を上り詰めたら、政宗様を迎えに行こうと。結局、それに一番気が入って、気付いた頃には、もう遅かった」<br />
小十郎は眉を下げながら政宗の瞳を見遣る。昔と変わらないまま、愛おしそうに、恋に憂う瞳で、政宗を見詰めた。<br />
「貴方様にはちゃんと両目もあれば、妻も、息子も居る。そんな幸福の家族を、この小十郎、壊す事は出来ません。私めは、政宗様の幸せを心から願って居ります故」<br />
悲痛に顔を歪めた小十郎を責める事は出来ない。政宗は頬に伝う涙を感じながら、目を瞑った。妻の事も息子の事も愛している。勿論これを壊す気など無い。<br />
「もう少し、待てば良かったな」<br />
小十郎は物怖じもしなく、当たり前です、と笑った。息子が手を振るので、手を振り返すと、二人は顔を見合わせて笑った。太陽は、やっぱり日差しを強くしている。まるで喜んでいるかのように。]]>
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    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/bsr</link>
    <pubDate>Mon, 16 Apr 2012 07:19:41 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>おかり！</title>
    <description>
    <![CDATA[・この話は、アルカナ企画の息子さんたちをお借りした小説です<br />
・同性愛表現があるのでご注意ください(カップリングは塔&times;皇帝です)<br />
・妄想の塊で、世界観の「街のギルド」を主としそれ以外にも捏造してしまっています<br />
<br />
以上の注意書きをお読みになって、無理だ！と思った方はお戻りください。<br />
いける！という方は、こちらから。　　&rarr;■<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
クラーゼは存外、疲れの色を滲ませていた。目の下の隈は、日を追うに連れて濃くなっており、出会ったばかりのふっくらとした頬は、肉を欲しがる餓えた野良犬のように痩せこけて、見るからに痛々しい。スヴェンは細くなったクラーゼの腰に視線を下げる。ただただ細くなっている腰は、筋肉も落ちているようで、骨が浮き彫りになっている。<br />
ここまで彼を追い詰めたのは、過度の仕事によるものであった。自分達のギルドは自由奔放な人達が多いので、簡単な依頼は押し付け合うのだ。その為、何人かに依頼が集中した結果、クラーゼのように睡眠や食事が欠如してしまい、疲労を濃くする。<br />
スヴェンは、部屋で依頼を確認するクラーゼを見遣り静かに近寄り、肩に手を置いた。ともすれば、慌てて振り返ったクラーゼは、スヴェンを見て吃驚した顔をする。<br />
「あ、スヴェン。なんだ、帰って来てたのか」<br />
「&hellip;早く、終わったもので」<br />
とは言っても、スヴェンがギルドを出たのは一時間前である。それに加えて、スヴェンやヴィクトル、イクセルのように腕に自信があり、街からも評判のいい三人は、それこそ難易度が高い依頼を任される。<br />
その為、時間が掛かると踏んでいたクラーゼは、目元を細くして口角を上げ、小さく「おつかれ」と口にした。<br />
「じゃ、俺も依頼あっから、行って来るわ」<br />
そう行って、スヴェンの横をすり抜けたクラーゼの肘を掴んだのは、紛れもなく、無表情を崩さないスヴェンであった。<br />
「ん？」<br />
「&hellip;最近、休んでないんでしょう。少しくらい教養をとった方が、間違いなく依頼をこなせる筈ですが」<br />
スヴェンは、髪を揺らして、覗き見る瞳を、クラーゼの視線を交合わせる。クラーゼは、あー、と苦虫を噛み潰した、罰の悪そうな顔をした。<br />
「気付いてたの？」<br />
「ええ、皆の耳に貴方の失敗は届いています」<br />
「あー、まじか、」<br />
歯切れの悪い声を出したクラーゼは、俯く。それなりに疲労を周りに見せないように気を使っていたのも、疲労と結びついているのだろう。<br />
少し、スヴェンの言葉に傷ついたのか眉を顰めた。スヴェンは、細い手首を掴んでいた手を離すと、クラーゼはふらふらと床を踏み直す。体も疲弊を相当溜めこんでいるが、その精神状態も危うい気がした。<br />
それは、当たり前である。依頼を失敗する事は、クライアントに罵詈雑言を言われるという事だ。<br />
そして、その原因が自分達の甘えから来るものなので、皆口々にクラーゼを注意する事が出来ないのだ。その点、淡々と仕事をこなしていたスヴェンが、皆を代表したとも思われる。<br />
「お前たちの分も、俺が頑張る必要がある」<br />
それが例えお前たちの身勝手な甘えだとしても。そうクラーゼは言い放った。スヴェンは少し、呆気に取られて口を噤む。クラーゼは街の為も考えているが、その根底にあるものは、自分達への見せしめ。疲労困憊しようが、倒れようが、皆の見本になろうとしているのだ。<br />
「じゃあ、そういう事だから。俺行くわ」<br />
クラーゼはそのまま、踵を返し走り去って行く。スヴェンはそれを見ながら、直ぐに感した。今夜でも、彼は倒れるだろう。しかし、彼の手首を掴んで引くには、余りにも自分が、経験や年齢が幼すぎた。<br />
<br />
ただ、今彼を制止している方が良いということは、考えなくとも理解できたのだが。<br />
<br />
<br />
<br />
その夜、クラーゼはギルドの本部に着いた瞬間に倒れた。限界だった。皆は大慌ての様で、ただでさえ生意気で人の言う事を聞かないリノが、そこそこの依頼をすぐに終わらせ、クラーゼの眠る寝室に息を切らして駆け寄るほどだ。<br />
クラーゼの他にも、何人か依頼を沢山任される人居るが、彼の様に全てを受け止めたのは例外中の例外である。依頼に出ていないメンバー達は、息を呑み込んだ。痩せた身体が嫌でも目に映り、歯を噛み締めて漸く息を吐ける。<br />
皆が心配に心配を重ねる中、壁に凭れかかって、スヴェンは冷静に考察をし始める。その中に、あの時止めていれば、という後悔なんてある事はなかったが。スヴェンは酷く冷然とした瞳で、脂汗を滲ませる布団で喚く彼を、じぃと眺める。<br />
―――――どちらかと言えば。<br />
スヴェンはゆっくりと目を伏せ思考に沈む。どちらかと言えば、ここまで溜めこみぶっ倒れるまで体調管理を出来なかった方が悪い。スヴェンの正直な思惟である。皆はクラーゼの体力の倒壊をさせたのは自分達だと思うのだろう。それこそが、その罪悪感こそが、計算の内だと言うのなら。<br />
(なんて、恐ろしい男、)<br />
それとも、自分の所為だろうか。沈んでいた思考を浮かび上がらせると、その選択肢も合ったのだと理解する。自分は、極度の不運者だ。身体能力を極限までに鍛えた上で、戦場の様な所に向かっている。なので、小さい不幸は、恐怖がる事はない。だが、この男は、自分が居た所為でここまで陥ったのではないのか。<br />
そう考えて、スヴェンは頭を動かすのを止めた。馬鹿馬鹿しい上に、被害妄想も甚だしい。<br />
リノの頬に伝う涙を見ながら、一人萎える気持ちを隠して、さっさと寝室を後にした。<br />
<br />
<br />
※※※<br />
<br />
<br />
それから翌日、クラーゼは意識を覚醒させたが、すぐに眠りに入って行ったと言う。ほぼ寝ずに仕事をこなして来たのだろう、彼の身体は安静を求めていた。<br />
漸く目が覚めたのは、それから二日たった数日後である。彼らしいのは開口一番が、はらへったー、という呑気な言葉だろうが。<br />
自分自身が、少し心が軽くなったのを感じ取れた。その理由が良く分からず、小首を傾げて居れば、ゆっくりと足を踏みながらクラーゼが歩いて来る。ふいに目線を上げれば、クラーゼと瞳が交り合う。「ごめん」と申し訳なさそうに言うクラーゼに、スヴェンは小さく「別に」と言った。<br />
「こんな朝早くから起きて、武器の手入れ？」<br />
「ええ、まあ」<br />
そんなとこです、と言いたかったが、自分は武器と言う武器を持っていない。その嘘を見抜いたのかは知らないが、それ以上クラーゼが追求する事はなく、また今日が始まった。<br />
「腹減ったー」<br />
そうぼつぼつと独り言を口にするクラーゼを見遣りながら、クラーゼはソファに凭れかかる。そのまま、瞼が重くなるのを感じて、スヴェンは寝息を立てた。<br />
<br />
<br />
スヴェンが寝ている事に気付いたのは、ふと後ろを振り返ったからだった。成人前の、筋張った頬骨や、まだ荒れる事の無い肌を目を細めて眺める。青年の体つきは、自分のを遥かに超え、筋肉が付いている。クラーゼは焼いている途中だった肉が入ったフライパンを確認し、火を止めて寝室に向かって行く。<br />
そして数分後、持って来たのは薄い毛布であり、起こさない様に静かに毛布を掛ける。そうしてまだ赤色が残っている肉を焼き、食事をする事にした。<br />
<br />
<br />
<br />
うっすらと目を開けたスヴェンは、周りを見渡して、上半身から力無くずれ下がった布団に、意識が行く。誰が掛けてくれたのか分からなかったが、何となく誰かは思い浮かぶ。すれば、依頼から返ったであろうリノが、横のソファに座る。<br />
「クラーゼ起きたんだってね」<br />
「&hellip;はい」<br />
「よかったよ、ほんと心配した。スヴェンは、ど？心配した？」<br />
「&hellip;別に。&hellip;ただ、起きてくれて、よかったです」<br />
リノはそう言い放ったスヴェンを見て、目をぱちくりとさせた。素直に「へえ」と言う言葉が出てしまうぐらいには、その返答が駄目な物だったのかもしれない。懐疑の目を向ける自分より足して一歳差ぐらいの、未だ若いスヴェンは、リノの前で漸く年相応なる表情を見せたからだった。<br />
「スヴェン」<br />
リノが小さく呟けば、天井を見ていた彼が此方を見る。悪戯をした後のような意地汚い顔を見せ、なんですか、と何にも感心や興味が行かない彼が、不思議そうに伏し目た。<br />
「クラーゼがもしあのまま死んでたらどうする？」<br />
その問いに、スヴェンは落胆や呆れ似た思いを宿して小さく、二酸化炭素を、ふっと身体から吐き出した。リノの碧眼の瞳が薄っすらと開かれる。<br />
<br />
<br />
<br />
そうですね―――――まず手始めに、あなた達を、皆殺しですかねぇ。<br />
<br />
<br />
<br />
二〇一ニ　弥生二日<br />
案外、クラーゼさんが倒れた責任であるギルドの面々に、スヴェンさん静かに立腹してたら、という妄想。<br />
<br />
毬藻]]>
    </description>
    <category>一次</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E4%B8%80%E6%AC%A1/%E3%81%8A%E3%81%8B%E3%82%8A%EF%BC%81</link>
    <pubDate>Sun, 12 Feb 2012 11:19:26 GMT</pubDate>
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  </item>
    <item>
    <title>ギン受け</title>
    <description>
    <![CDATA[映画は、大成功を飾った。<br />
<br />
<br />
<br />
と、言えば満更素敵な事であったが、確かに邦画には変わりなかったし、監督がポケットマネーを出してまで頑張ってくれた作品であるし素晴らしいと自負していたが、映画は確かにヒットを飛ばし話題を呼んだ。むしろ、それだけだったら綺麗な終わり方をしていた。吉良は周りの目の執拗に憐れむ視線を感じて、深く溜息を吐く。この映画がヒットを呼び、女性が然程だが人気も徐々に上がっている事は耳に入っている。同性愛や<br />
近親相姦と言うタブーを大勢の人が、面白いと感じたらしい。問題は。吉良はコーヒーを流し込みながら、頭を掻いて眉を顰める。問題は、世間一般に、自分と言う存在が、歪曲を経て自覚されたと言う事だった。<br />
元々、吉良は、駆け出しのモデルである。モデルの職業に成って僅か半年で、雑誌の表紙飾るまでになった売れっ子になった。類を見ない程に勢い良く売れ出したのは、今回が初めでは無い。吉良とこの度共演した市丸ギンは、モデルに成る前から高い人気があり、吉良と同じような経路で、雑誌の表紙を飾った。なので、世間から見ても、二代目市丸ギン、ポスト市丸ギン、という呼ばれをして来た吉良として、映画を二人で仕上げ自分も漸く市丸と同じ位置に並べると、嬉しい誤算を夢見ながら役作りに取り組んで来た。しかし。<br />
吉良は、今日何度目かの溜息を吐く。しかし、今の自分の認識のされ方は、誤解を招く様なものである。確かにこの映画をするに当たって、大先輩の市丸から指名が来た時は小躍りしてしまったし、キスシーンの後市丸を少しそんな目で見てしまったが、自分は断じて。<br />
ええ、断じてホモなどではない！<br />
<br />
<br />
<br />
そう知り合いでモデル同期である阿散井恋次に、アルコール度数の高い酒を口に入れながら、これまでの経緯と事情、自分の心中を言葉にした。呂律なんぞ回ってはいないが、毒さえ吐ければ誰でもいい。<br />
「お前なぁ、注目浴びてんだからそんなの気にすんなよ。どんな形であれ、事務所の大先輩と共演出来るんだぜ？いいなぁ、俺も白哉さんとしてぇー」<br />
「阿散井くん、君にはわからないよ・・・」<br />
ふりふりと首を横に振ると、吉良は大先輩との共演に夢を馳せる阿散井に眉を下げながら、ずぃ、とコップの中に入っている酒を喉に流し込む。]]>
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    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E3%82%AE%E3%83%B3%E5%8F%97%E3%81%91_202</link>
    <pubDate>Wed, 07 Dec 2011 01:07:26 GMT</pubDate>
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    <title>ギン受け</title>
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    <![CDATA[ハァ困ったわ。と相も変わらない笑みで全く表情を崩さない貴方が言ったので、教卓に居る皆が首を傾げる。白衣をヒラヒラと翻し、職員室にプリント忘れてもうた、と頭を掻きながら不貞腐れた顔で告げた白衣の教師に、皆が喜びに浸って大きい声を上げた。イヅルはその中の一人になれないで居る。白衣の教師がこう言う事を口走るのは、つまり、今日の授業は自習である。何よりも面倒臭がりなその男に、持っていた鉛筆を真っ二つに、勢い良く折り曲げてしまった。教師が「どうしたん？」と教卓の目の前に居るイヅルに話しかければ、イヅルは徐に立ち上がり、折れた鉛筆の先で、教師の白過ぎる腕にぶっ刺した。「あいだッ！」　最早そんな事はどうでもいい。誰かこの男を国内指名手配犯してくればそれだけで！<br />
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イヅルはむかっ腹を立てながら、ずんずん、と言う重い足音で家のアパートに向かって行く。この御時世なのに家賃は１万円。と言うより、それは食費代に近く、居候という形で居る為に、食費だけは稼がせて下さいと、渋る家主に申し立ててから一週間後、しゃあないわ、と諦めに近い表情で告げられたのである。責任感が強い自分にとっては、寧ろ大っ変有り難い事であった。イヅルはそんな事を思いながら、アパートの安っぽくカンカンと響く階段を上がり、一番端の部屋まで着くと、ポケットに忍ばせておいた鍵を差し込み、ドアノブを開ける。そこから、むあんと湿気が体中に浴びせられ不機嫌を最高潮にしながら、靴を脱いでリビングに向かった。「先生、いいや、兄さん。遊ぶのは大概にしてくださいッ！」　そうドアを開けながら口を開いたので、ソファで寛いでいた兄であり新任教師は、ぽかんと呆けた顔をする。「へ？」「兄さん、僕は不満があります。何故兄さんが教師をするんですか。それにあんな教育態度じゃ、生徒の親にとやかく言われてしまいます」　不満を愚痴にしながら唇を尖らせると、兄はいつも通りの笑みを崩さないまま、「何や心配してくれはるん？」とにまにまと口を動かした。ほう。「兄さんッ、僕はそんな」「ええよええよ、イヅルのは正論やもんねェ。でもイヅルが心配してくれてるならボク嬉しいわぁ」「&hellip;心がこもってない」　不貞腐れるイヅルに、兄は立ち上がって優しく頭を撫でる。「また子供扱いですか」「子供って&hellip;君、まだ高校生やろ。まだまだ子供や」　その言葉にもっと唇を尖らせるイヅルに、そや、と思い出したかのように人差し指を立てる。「今日、オムライスしよう思てるんやけど、手伝うやろ？」　いつも見えているか分からない細めを薄っすらと開けて、中から覗かせる赤い瞳に、心臓が高鳴り始めた。「手伝い&hellip;ます」「えぇ返事や♪」そう上機嫌で笑い台所に向かう兄に、深く溜息を吐く。<br />
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兄はアルビノである。または先天性色素欠乏症。その髪や瞳、それに肌。全ての色素が薄く、肌に至っては青白い。そんな兄と兄弟であると知らされたのは、中学二年に入った頃になるだろうか。両親が離婚したのは知っていたし、兄が居る事も見た事は無いが教えられていたが、自分は母親に、兄は父親に引き取られ、その為姓は別々だった為、家を訪れて来た時は、最初はこの人が兄だと、誰も分かっていなかった。<br />
兄は京都住まいだったが、父が事故で亡くなった為に此方に来る事になり、その時初めてお互いの兄弟の顔をきちんと把握出来たのだ。<br />
初めて会った兄は、自分よりも細く他者を寄せ付けないオーラとか、近寄りがたい容姿だった。<br />
勿論それは見た目だけで、嫌われたらどうしよう、という不安は杞憂になり、話して見れば自棄に楽天家だと窺える。寧ろ問題はそこではない。問題は、彼が、自分の学校の教師になっていた事だった。教育免許を一応取って居たらしい兄は、あの学校に御呼ばれしたらしい。まあまあ頭の良いエリート校の筈なのに、兄と来たら、習ってもいない様な難しい問題をテストに出す。小テストなんてお持ち帰り式で、十問しかないそれを「一問でも解けたら内申点あげたるわ」と言いつつ配ったのは、確か大学の問題で、全員が解けなかった筈。そんなこんなで、曲者の兄がこうして、フリフリのエプロンを付けて可愛く飯の支度をしているのか。可笑しくて仕方が無い。「兄さん、手伝います」「あー、後はタマゴで包むだけやからええで。ボク出ていかないけんし」「また&hellip;あんな男の所に？」「あんな男って&hellip;。一応お得意様やねんけど」「でもあんな、人を家畜みたいに扱う腐れ爺に、兄さんが接待しなくても」「はいはい、早ぅ帰って来るから」「・・・・二時」「二時？ってほんまに言うてる？そんなの無理やわ、無理」「兄さん」「イヅル、ボクの事はええねん、明日も学校やろ、」「兄さん、言いましたよ、ボク。子供扱いしないでくださいって」「イヅル、」　悲しく目を伏せる兄を見詰めると、イヅルはゆっくりと口を開く。溜めていた物を吐き出すという強い意志が、その大きな目に信念を燃やし、兄はこの目が苦手だと言う事を理解してたイヅルは、分かりやすく咳払いした。「ボクは兄さんを家族だと、思った事はありません」「&hellip;&hellip;」「家族とは思えないのには意味があるって言いましたよね」「&hellip;イヅル、その線は」「越えたらいけない？&hellip;兄さんの言葉なんてもう覚えてしまいました。兄さん、僕は、あなたが、」す、と発音をしようとすると、兄が眉を曲げてイヅルの口を手で覆っている。「あかん、それは本心でも言うたらあかん。イヅルにはイヅルの人生がある。それは錯覚や。ボク等は世間一般から見たら、兄弟なんや。なァ、イヅル、」　辛そうな声を上げる兄を見遣るイヅルの目は大きく開かれている。フライパンからは焦げた臭いがして、兄が慌てて立ち上がった。そして。<br />
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「市丸さん、ちょっと台本違う」<br />
「へ？ほんまに？」<br />
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周りには部屋のセットと、複数のカメラ機材。市丸は目を丸くしてマネージャーを呼び、台本を手に取った。<br />
「あァーほんまや。世間一般から見たら、やなくて、世間から見ればやったんか」<br />
「ハァ、市丸さん今日NG多過ぎますよ」<br />
「いやあ、分かってんねんけど、後輩相手やと緊張してしまうんやわあ」<br />
ごめんなあ、と言った市丸は頭を小さく掻いて、呆れる後輩を前に威厳を無くして終ったようにしゅんとした。後輩の吉良は、事務所に所属した当初から抜群の人気を誇るモデル兼俳優であり、市丸は俳優業が今は盛んだが、そのルックスから数多くのモデルをこなした、吉良から言えばベテランの大先輩である。そんな彼らが、何故近親相姦で男性同士の恋愛を描く映画に参加したのか。それに加え彼らの本名であり芸名がそのまま使われるという映画を、面白そうだから、という理由で内容を見ず許可をし、プロデューサーから弟役は誰が良いかと言う質問に他愛も無く、吉良イヅル、と言ってしまったのであった。<br />
「もう、市丸さんったら。僕を指名してくれた事は嬉しいんですけど、NG多過ぎです。これからキスシーンもあるんですよ？」<br />
「そうやったっけ？」<br />
「まさか&hellip;台本読んでないんですか？」<br />
「よ、読んでるで。さっき覚えたしちゃんと読んでる&hellip;で&hellip;？」<br />
吉良は深く溜息を付く。初めて憧れの市丸と共演だと言うのに、相手がこれでは気が滅入ってしまう。気が滅入る、というのは、キスシーンがあると言っても顔も赤くしないこの人に、だ。吉良が憧れた市丸と言うのは、たった一言声を出すだけで辺りを恍惚にさせ、一足出すだけで辺りを圧倒する存在感の、憧れのモデルなのだ。それが今音を立てて崩れて行く。けれど、こんな映画なのだ。意識してしまわないと言う方が、異常な気がした。<br />
「ほら、テークやり直しますよ」<br />
市丸はそう言いながら、手を伸ばす吉良を見詰める。サラサラと靡く細い髪。人懐っこそうに整った顔。純粋なのだ。こいつが作る表情は。ああ、ベットシーンがなくて良かった、と常々思う。高校生役の吉良を色気で誘う教師役の自分。ベッドシーンが有ったのなら、高校生のイヅルも、目の前の吉良も汚してしまいそうな気がした。<br />
「ほな、やろか」<br />
そう言って手を取り合い、狭い部屋のセットで最初の位置に戻ると、切り替わる吉良の顔を見て、流石期待の株やなぁ、と何処か心遠く、そんな事を思う。吉良もまた、似たような事を思っていたなんて、この頃の二人には想像も出来なかった。<br />
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恋愛シナジーティック<br />
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「&hellip;&hellip;&hellip;」<br />
「ご、ごめん許してぇな。吉良とのキスが嫌な訳やないねん、」<br />
「&hellip;じゃあなんで避けるんですか？」<br />
「いや、顔が勝手に・・・・」<br />
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11.11.27　如月<br />
(イヅギンの慣れ初め。お互い意識しまくりですが恋とは気付いていない二人)]]>
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    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E3%82%AE%E3%83%B3%E5%8F%97%E3%81%91</link>
    <pubDate>Wed, 23 Nov 2011 21:23:24 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>藍ギン</title>
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    <![CDATA[<br />
そこそこいい大学を出てそこそこいい会社のそこそこいい人材が集まったところで、生活費を稼いでいた筈なのに、社会人にもなって派手に階段から落ちて転ぶとは誰が想像出来たのだろうか。無論誰も予想しなかっただろう。階段の先の当会社と、最近契約をした会社の老いた社長の背中に激突、それに加え背骨を折るという偉業を成し遂げてしまったのだ。そして、その所為で、そこそこ積み上げていた経歴が無に返り、会社をクビになった。しかもそのクビになった理由が、報復としてクビになったのではなく、激突して背骨を折った社長のご子息様に気に入られたから、だと言うのだ。<br />
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つまり、ヘッドハンティング、だ。<br />
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タイトル<br />
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]]>
    </description>
    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E8%97%8D%E3%82%AE%E3%83%B3</link>
    <pubDate>Mon, 14 Nov 2011 11:13:57 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>ジロ忍</title>
    <description>
    <![CDATA[<br />
可笑しいなあ、芥川は含み笑いをしながら、女生徒に囲まれて鼻の下を伸ばしている新任教師を、机に寝そべりながら、開いている窓から廊下を見遣る。女生徒からしてみれば、その顔面の偏差値は高いし、無様に鼻の下を伸ばしていても、嬉しそうにそのチョコレートを受け取ってくれていると思うだろう。それが可笑しくて堪らない芥川はその新任教師を見ながら笑いを堪える様に震える。前の席で「何笑ってんの？」と聞かれたので、さあ、と言いながら腹を抱えた。<br />
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「お、ジローやん。まだ帰ってへんの？どないしたん」「先生待ってたんだよ」「なして」「今日の先生の嬉しい顔みたら鍵を郵便ポストに忘れちって」「どんな言い訳やねん」時間的にも無理あるやろ、と不思議そうな顔で言ったツッコミを無視し、芥川は新任教師の間抜けな顔を見ながら「今晩泊めて？」と語尾にハートが付き添うな口調で言うと、新任教師は嫌そうな顔をする。「そんなん女の子に言われたら悩殺やけど男子高校生に言われてもなんも嬉しくないわ」「いいじゃん泊めてよ」「アホか。健全な高校生は家帰ってねんねし」「そう言うガキ扱い止めてくんない？」立ちあがった芥川に、なんややるか？と楽しそうに声を荒げた新任教師を壁に追いやる。「駄目なの？」「アカン、帰り」「・・・ドケチ」「ケチでもええけどなんで舌打ちもされなあかんねん、正論言っとるやろ」その様子は傍から見れば気に入らない新任教師を苛めている生徒、という構図に見受けれるが、二人はお互いに笑みを崩さない。「このままここで犯してやろうか？」「ええけど、そんなんしたら寝取られてやるわ。大人に脅迫するなんて早いで？」「・・・・後で覚えておいてよ、せんせ」「おう分かった、さっさと帰れ」芥川は鞄を手に取り「じゃあね先生」と教室を出ると、その背中を見ながら新任教師は小さく手を振った。<br />
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「ジロー芥川ジロー。なんでここに居んねん。簡潔にその理由を説明してみぃ」「だから言ったじゃん、鍵忘れたって」「ほう。じゃあ鞄の中見せて」「それは・・・」「そんな渋れる元気があるんやったら早ぉ家帰れ」新任教師はしっしっと払う様に手を振る。すると、芥川は手に持っていたものを新任教師に見せ付ける様にして出した。「鍵？」「誰ん家の鍵でしょーか」新任教師は顔を青ざめさせると、鞄のポケットを探る。「・・・何時の間にとったん・・・」「さあね、何時でしょ？・・・ねえ先生、このまま俺家に帰って良いの？これないと家に入られないんじゃないの？」「・・・性格悪ッ。・・・しゃーない、はよ鍵開けて」芥川は嬉しそうに立ち上がり、玄関へ足を踏み出した。<br />
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「先生、今日の晩御飯なに？」「・・・レトルトしかないねん」芥川はその言葉を聞いて眉を顰め、百歩以上譲る様に長く間を置いて、小さい声で「カレー？」と言った。「ちゃう、うどんや」新任教師はにた、と笑うと芥川はええと言葉を濁す。「文句があるなら家で食べんかいな」その言葉の返答をせず、立ち上がって忍足の背中に凭れかかる。「重い」「なあ先生、先生っていつか結婚すんの？」「結婚？・・・あーそやなあ、夢やったらあるわ」ぐつぐつと沸騰する水を見つつ、芥川は「夢？」と尋ね、ゆっくりと背中に抱きつき腰に手を回した。「嫁さんが同じ教員とかでな、その嫁さんが産休して、生徒に祝福されて、からかわれたいっていう」芥川は腰に回す手を強くして、「その夢、叶えること出来ないね」と言った。新任教師は持っていた菜箸で芥川の額を突くと、「高校生なのに口説くん早いんちゃうん？」「顔を赤くしている先生に言われたくないＣ」二人は笑い、腰に回す手の力が弱まったのを感じた新任教師は、芥川の頭を撫でた。<br />
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11.11.7　如月]]>
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    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E3%82%B8%E3%83%AD%E5%BF%8D</link>
    <pubDate>Sun, 06 Nov 2011 20:19:34 GMT</pubDate>
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    <item>
    <title>霧狩</title>
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    <![CDATA[<br />
小さい頃、狩屋は耳鳴りを訴える事が多かった。耳鳴りは他者との距離を数歩以上開けている狩屋にとって、時折煩くとも、便利だと小さい頃は思ったものだ。昔はその音が幽霊か妖怪がわが身を襲い喰らうのだと、子供がサンタクロースはソリに乗ってトナカイと来るのと似たように、疑心の欠片も無く本気で信じていたが、母はあの痩せ細った青白い顔で、それはパレードの音だと、狩屋の頭を撫でた。<br />
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母がそう言ってから約半年、蝋燭に灯った日を吹き消す様に、命というのは消えて行った。本当に半年ちょっとで呆気するほど簡単に、拍手を一回打ったように、母はぽっくり死んだ。寿命だった。あの日から、パレードの音は煩わしいぐらい大きく、まるで周りを遮断するかのように、ぴいぴいと音色は延々と鳴り、休符が見えないのか終いには、寝る時でさえ聞こえる始末。パレードの音は母の死で悲しむ自分を慰めるように、もしくは嘲笑うように、鳴り響いた。<br />
「霧野先輩」<br />
狩屋は、ベンチで寝転がる霧野という、中学男子にしては女のような目の大きさで、筋が通った鼻をし、女顔にしちゃあ女顔過ぎるその霧野に、自分の耳を摘まんで、上司を喚問する部下のように荒々しくも礼儀正しい口調で言った。「先輩は、耳鳴りとか感じた事あります？」霧野は呆気にとられたような顔をして口を開けたが、狩屋の仕草に釣られたのか自分の耳を摘まんだ。「うーん、あんまりないな、時折するけど、ほんと時折しかねえかんなあ」「へえ」勿論、霧野の返答に期待なんぞしていない狩屋は、興味が無さそうに言葉を放る。「先輩が羨ましい」と小さく、赤ん坊をあやすかのように優しく告げる。「え？」霧野が聞き返しても、狩屋は素知らぬ顔で俯いている。正しく言えば、耳鳴りの所為で聞こえないのだが。「なあ」霧野はどんよりとした空気払う様に、狩屋の肩を掴んだ。「なあ、今週末、ハロウィンだろ。部活皆で仮装パーティーしないかって、一年の松風が提案してな、俺もヤル気なんだけど。パレード、一緒に行かないか？」狩屋はゆっくりと目を見開く。「あ・・、の。なんて？」本当は聞こえている。ただ最後の言葉が、自分の心臓に杭を刺したそれを、引き抜いてくれるような、奇妙であり歓喜するほど待ち望んでいた言葉を、目の前の男子にしては綺麗すぎるその人間が、河川敷に当たる夕暮れのオレンジの日差しを浴び立ち上がり、芝生に寝転ぶ自分を見る為に振り返り手を差し伸べながら、言った。<br />
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「パレード、一緒に行かないか？」<br />
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差し伸べられた手を振り切る情念も、延々と鳴り続けた耳鳴りが遠退いた事も忘れて、ただ、綺麗なそいつに、目を奪われてしまった。手招きしていたパレードの音は、十数年も掛かってようやく、パレードが見えた事に泣きじゃくったのか、自然と涙が頬を伝う。先輩の心配する声が、何も障害もなく聞こえたのに、またしゃっくりを繰り返して泣いた。<br id="NINJASELECTIONID" style="clear: both" />
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救済パレード<br />
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11.10.29　如月]]>
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    <category>小説</category>
    <link>https://syousetuyou.blog.shinobi.jp/%E5%B0%8F%E8%AA%AC/%E9%9C%A7%E7%8B%A9</link>
    <pubDate>Sat, 29 Oct 2011 12:52:34 GMT</pubDate>
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